賃貸住宅の敷金返金について 第20話 結審後の一夜
(前回の続き)
何はともあれ、裁判は終わった。
あとは頑固なジジイからの、期日までの振込確認だけが焦点となった。
もう、クッタクタだ!
毎晩のように呑んでいたけど、
今夜は格別な雰囲気で呑みたい!!
そんな思いで行きつけのスポーツバーに足を運び、
今回で終結した旨の報告をした。
当然ながら入金はまだだけど、
店で早々と用意してくれた“ヘネシー”が鎮座してるので、
これ以上待たせるわけにもいかず、その晩に
「祝勝会(ヘネシー祭り)」を開催することにした!
常連さんもいたり、見ず知らずのお客さんもいたけど、
前言通り、その場に居る人に分け隔てなく1杯だけだけど、
振る舞うことにした!自分も1杯頂くことにした。
店長や、店員さんから分けて勧めてくれたこともあり、
声を掛けて頂いたこともあり、
あの場で分かち合えた時間と気分がすこぶる心地良いのだ!
この裁判はこの時の為にあった!
と思っても過言ではない!
特に、あの当時の気心知れた常連さん方との結束は強固なもので、
時間を忘れてよく喋り、よく笑い、本当に楽しかった!!
その日の晩は勢いそのままに、店を出て常連さんたちと近くのカラオケボックスで
平日にも拘らず、早朝4時半まで歌って過ごしていた
(当然ながら、翌日は遅刻せずに出社したのは言うまでもない)。
今でもその時の記憶は鮮明に憶えている。
あの頃は楽しかったなあ~、まだ上達途上の日本語しか話せないアメリカ人Jさん、
パワフルな御姐さん方がいたりと多種彩々で、いろんな刺激を受けた、
とても居心地の良い時期だった!
そんな空間を提供してくれたスポーツバーには、
今でも凄く感謝している!!
この場を借りて、改めて御礼申し上げたい。
そんな時間もいつかは過ぎ、普段通りの生活に戻ることになった。
入金を確認するまでは、この裁判は終わらない。
翌日、82のジジイに電話で釘を刺しておいた。
「今回で終わったので、事を荒げるつもりは更々ありませんが、
もしも期日までに振込が確認できない場合は、
即刻、強制執行手続するから覚悟して下さい。」
とだけ淡々と伝え、電話を切った。
今後は大声で怒鳴ったり、威嚇したりする必要がないからだ。
そんなことしたところで、早い解決などしないことも流石に知っている。
振込期限まで、あと1週間!
その後日談で再度山場を迎えるけど、今日はここまで。
(続きは次回)
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