SPEEDEMONの活動記

主にクルマ(愛車は初代VMGレヴォーグGT-S D型)にまつわる出来事を中心に綴りますが、私生活の出来事も動画UPや、一個人の感想を交えて語ります。

賃貸住宅の敷金返金について 第19話 第2回敷金返還訴訟で遂に結審

(前回の続き)


この裁判で結審する。
他の裁判に比べれば「あっ」という間なのだろうが、
普段仕事を持ちながら忙しく生活している合間に、
このようなことを抱えながらの生活は、
自分の時間が奪われることは無論、
言質を考えて話さなければならなかったりと、


とてもしんどい。もう関わりたくないと思った。


そういう思いで結審がどうなるのかを待ち、
前回同様、裁判官と書記官が戻って判決を下された。


「判決、和解条項!」
それを聞いた瞬間、私は当然ながらこう思った。
「えっ?和解??なんだそりゃ???この爺さんの肩を持つつもりか⁉」
続けて聞くことにする。


「1,被告は、原告に対し、本件和解金として、
   金136,000円の支払い義務があることを認める。
一応、こちらの言い分は通ることになるのだが、


「2,被告は、原告に対し、前項の金員を、平成○年△月×日限り、
  振り込む方法で支払う。


3は、2が遅れた場合、遅延損害金を支払うこと。
4は、原告はこれ以外の請求の放棄
5は、双方がこれらの条項以外には、何ら債権債務が無いことの確認。


そして最後に、これが結構痛いのだ!
「6 訴訟費用は各自の負担」


爺さんも横浜の山奥(実は1回目の勝訴後、どういう家に住んでいるのか写真を撮りに、
差し押さえするには何があるのかを秘密裏に調査したのだ)から
遠路はるばる2回も出廷したことは、電車賃もさることながら、
82歳という高齢者にはかなり堪えるんじゃないのかな?
その結果、たったの2万円の減額は、2回もする必要があったのか?
それとも私に対する意地だけなのか?


私もお金を使った。
長電話から始まり、
内容証明を送ること2回で約2,400円、登記簿謄本入手に1,000円、
横浜に行くための電車賃往復分で約2,000円、
証拠資料提出するには同じものが2部必要なため、
急遽横浜の法務局近くのコンビニで大量コピーすること200円
(これは金額より時間が痛かった!)、
その横浜で急いでいたため、タクシー使って約700円、
訴状提出にかかる印紙代2000円、
そして、訴状送達するために用意した切手代合計5,000円と、


これでざっと、約13,000円費やしているのだ。


ここまでして結果として、
「136,000円を獲りに行くこと」が是か非かは、
各々の考えだろうが、和解金の1割近くが自腹で戻ってこないのは、
ハッキリ言って「非常に痛い!」


以前にも記したが、誰もが経験しないであろう裁判を提訴したことは、
人生経験としてとても大きいし、体験したから人に話せることだってできる!
これが長所。これしかない。


請求金額と訴訟費用の全額を、最低限被告に負担してもらう算段だったけど、
和解することで訴訟費用にカネを賭ければ賭けるほど、
割に合わない結果を迎えることになる。
つまり、和解になれば、賭けた費用と費やした時間が
全く報われないのだ。これが短所。


裁判官の和解文読み上げが終わった後、私はこう言った。


私)「敷金返還は満額で結審することが多いんじゃないですか?
  何がいけなかったんですか?」
裁判官)「裁判というものは、一方的に白黒決める事だけが裁判ではありません。
   当事者の利害を調整することも、裁判の役割です。
と答え、その後、被告の爺さんが口にした。


「前回の裁判では『10万円でも還って来れば御の字です』と言ったじゃないですか?」
そんなことはよく憶えているんだな!やっぱり銭ゲバジジイだ!!
すかさず、言い返した。
「あの電話の時でもそれで妥協を求めたけどアンタが拒否したんだろ?
 ここまで延ばされてるのに、今更『10万円』で妥協できるか!?怒


すると、裁判官から
「もうやめて下さい!これで結審しましたから」と諭された。


ここまでが、今回提訴した敷金返還訴訟の一部始終である!


もう10年も前の話だから、話を多少盛っているかもしれないが、
これが今も憶えている限りの全容である。


それでも今回の話は裁判の中ではまだまだ軽い部類だろう。
少額訴訟は比較的早く結審し、費用も他よりは安く収まる。


そんな裁判でも苦労するから、先に述べたが、
三審制に関わることはいかに大変な事か…


ということで、裁判はこれにて終結!



(しかし、これが最終回ではなく、和解金の回収話が残っているので、もう少し続く)