賃貸住宅の敷金返金について 第15話 今回が最終回!?
(昨日の続き)
いよいよ判決であるから、固唾を飲んで注目した。
裁判官)
「主文、被告は、原告に対し、金15万6000円
及びこれに対する平成20年10月24日から支払済みまで
年5パーセントの金員を支払え(詳細は添付写真をご参照)」
紛れの無い全面勝訴
勝訴になるとは判っていたけど、
下駄を履くまでは判らないから、
この瞬間は得も言えぬ緊張感が走った。
「これでようやく一連の騒動が終結する!どうだ!思い知ったか?
世間知らずで、ハッタリだけで生きてきた耄碌ジジイ、
この場で憤慨死しろ!!」
これが判決を聞いた時の率直な感想である。
ところが、このように安堵したのも束の間で、
裁判官が最後にこう付け加えた。
「被告が今回の判決に不服がある場合は、
本日より2週間以内に『異議申立書』を提出して下さい。」と。
それを聞いた瞬間、即座に
「不服があるので異議を申し立てます!」
と力ない声で、ジジイが落胆しながら申し出た。
その後、書記官が被告の手続に付き添われ退廷。
裁判官と司法委員2名と私が残り、少し話した。
裁判官)「あの人は納得していないから、今回で終わらないと思いますよ!」
私)「至極尤もな判決なのに、相当怒ってましたね~!笑
裁判を知ったかぶりで臨んで大恥かいたキチガイですからねえ~」
時刻は正午過ぎ。
退廷後は所内の「喫煙ルーム」に駆け込み、勝訴の一服に浸った。
この時のタバコの味がそれはもう、
格別!一仕事やり遂げた至高の味だった!!
会社を通じて直接取引しよう思っている営業マンにも、
「この裁判に出廷しますから、見に来て下さい」と予め告知し、
その人が傍聴席にいたので、一服しながら今回の判決について振り返った。
私)「わざわざ傍聴席まで来て頂いて、ありがとうございます!
冗談半分で言ってみたつもりだったんですが、
ここまでお付き合い頂いて、恥ずかしい話も出て恐縮します!!」
営業マン)「こちらこそ面白い話を聞かせてもらって感謝します!
でも良かったですね、勝訴で!」
その後間もなく、この会社との取引が
始まった(でなく、始めた)のは言うまでもない。。。
裁判所を出ると、秋の心地良い太陽の光が私の心まで温めてくれるようだった。
「取り敢えず(嫌いな言葉だけど、こういう時に使うんだろうな)、
会社やその他関係者への朗報ができる!」
私は、ここ最近の神経を張り巡らせた緊張した面持ちを外し、
とても穏やかな気持ちで午前休が終わろうとしている会社に向け、
高揚しながら軽快に自転車に乗って再出社した。
(今日はここまで。続きは後日)
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